ブリーズブロンズが生まれたのは、見えないニオイのストレスがある介護の現場でした。


95歳の母に いつも付きっきりで在宅介護をした時、ふとニオイのことが気になったこと。これがブリーズブロンズ誕生の第一歩でした。
  毎日お風呂に入れてあげられない現状。いつも上げ下げできない布団、 毎日取り替えられないシーツやパジャマ。
寝たきりの人間が家にいる家庭にとって、ニオイは大きなストレスとなります。香水などでごまかしても、ごまかしきれない。ニオイは、介護する人間の心からやる気を奪い、介護される人間の明るさをも奪っているように思えました。


「一過性のスプレーや芳香剤に頼らないで、身体からにじみ出るニオイの成分を分解して消臭できるタオルやシーツ、枕カバーはつくれないだろうか。」
私たちライフリングは、分解消臭を可能にする安心で安全な素材をつくる原料を日本中を探し歩きました。


運命的な、原料との出会い。そして、編立て、染色、縫製の研究がはじまりました。


それは、某大学の開発者や研究家が実験の中で生み出した原料でした。
ブリーズブロンズは、まさにこの原料との出会いがなければ 誕生しませんでした。
現在この原料の詳しいデータは、残念ながら、企業秘密のためお知らせすることはできません。
語れる範囲でお話しすると、この原料自体の分解消臭機能は、十分満足のいくものでしたが、デメリットが2つありました。
1:繊維の強度。
日常的な使用を繰り返し行なうには、あまりにもその原料は弱く、製品化するための編み方などの製造方法は極めて困難を要し、多くの研究課題を乗り越えなければならなかったのです。
2:シルクより高い価格であること。
多くの人に使ってもらうには、この問題をクリアにしなければ商品化できない。ブリーズブロンズに使われるこの原料は、今から12〜3年前より存在していたが、多くの大手メーカーはコスト面と消臭機能向上性との間で苦慮し、技術研究の面で商品化はむずかしいと判断していました。しかし、あきらめるわけにはいかない。私たちの真の挑戦がはじまりました。


高い技術を持つ工場で生産を開始。ブリーズブロンズ誕生。


原料の確保も大切ですが、染色、編立て、縫製と重要な工程の積み重ねがなければ、成り立ちません。分解消臭タオルの商品化にむけてライフリングと、愛媛県今治市にある高度な技術を持つ工場との二人三脚での開発がはじまりました。ご存知の人も多いと思いますが、今治は生産量日本一のタオルのまち。温暖な気候、タオルづくりにちょうど良い瀬戸内の湿度、そして100年近い歴史の中で受け継がれてきた職人の技術。トライアンドエラーを繰り返しながら、多くの人間の情熱がひとつになって生まれた消臭分解タオル。工夫をかさね、繊維メーカー契約を結び、商品化し、事業展開するまで、ブリーズブロンズの開発には6年の月日が流れていました。

 

 

「ニオイが消える事実」を知っていただくために、私たちは実験をお見せすることからはじめました。


ブリーズブロンズ。見た目には、何の変哲もない1枚のタオルによって、汗のニオイが消える。一般消費者のみなさんには言葉でいくら説明しても、その効能は体験してみなければわからないはずです。ですから、ブリーズブロンズとお客様のコミュニケーションは、まず「実験」から始まりました。デパートや生活雑貨店の店頭で、TV出演時のカメラの前で、私たちは汗のニオイが消える瞬間を主婦の方や、サラリーマンの方に実際に経験していただくことにしました。実験は、とても簡単な装置です。アセの主成分であるアンモニアを容器に吹き入れ、ブリーズブロンズの繊維を使ったタオルを入れて約1分。商品の説明をしているうちにニオイが消えている。その瞬間、ほとんどの方が驚きの表情で商品をご覧になります。私たちの情熱が歩く人々に通じたからでしょうか、店頭でその効能を経験したお客様がお買い求めくださり、その多くが現在でも顧客となってリピートいただいているのです。

 

ブリーズブロンズは、決して「特別」を目指しているのではありません。ただ、消臭製品が世の中にあふれている今の時代だからこそ、なによりも体感できる持続可能な消臭製品であることが、ブリーズブロンズであるとかんがえ、これからも進化を遂げていきます。